アロマは体の中でどのように自律神経系統や免疫系統などに作用するのでしょうか、その動きを知ると、よりはっきり効果が理解できると思います。アロマオイルが体内に取り込まれる流れは鼻からの吸入と皮膚からの吸収とがあります。

 まず鼻から吸入される場合、アロマオイルの香りは嗅覚器でキャッチされ、嗅神経によって大脳へと送られます。そして、感情に反応する大脳の端にある大脳辺縁系というところを刺激します。

人間には視覚、聴覚、触覚、味覚そして嗅覚の五感がありますが、アロマに関係する嗅覚は最も動物的、本能的な感覚と言われており、この大脳辺縁系にダイレクトに伝わります。

 簡単な吸入方法としてはアロマオイルをスポーツタオルやハンカチ、ティッシュペーパーなどに1〜2滴たらして、胸のポケットに入れたり、胸の内側に入れたり、襟足やスカーフなどに少し染み込ませて吸入することもできます。寝る前に枕元に1滴垂らしておくだけで眠りながら吸入することができます。お昼過ぎ、事務所にグレープフルーツやペパーミントのアロマオイルを1%程度に水で薄めて、噴霧器やアロマランプなどの器具を使って香りを漂わせておくと、眠気も消え、頭がすっきりします。  

アロマオイルは鼻からだけでなく、マッサージや入浴などにより皮膚からも吸収されます。アロマオイルの微細な分子は皮膚から、毛細血管やリンパ管などに入り、全身を循環し、皮膚や筋肉、あるいは内臓の様々な器官に作用します。例えば、ラベンダー2に対してローズマリー1をバスに入れ軽くストレッチを行うと筋肉痛や肩凝りなどがきれいに解消されます。

アロマフィットネスを実際に行うためには、まずアロマオイルのもつ基礎知識が必要となります。芳香植物から抽出したアロマオイルには5つの健康作用が認められています。

・薬理作用

・抗菌作用

・抗ストレス作用

・免疫力を強める作用

・正常化(恒常性)作用

です。

 またアロマフィットネスとして実際に使用する際は、

・体への作用

・心への作用

・肌・髪への作用

とに分けて考えると分かりやすくなります。 

《体への作用》

 体への作用としては筋肉・骨、消化器系統、呼吸循環器系統、神経、生殖器、泌尿器、口腔など全身に及びます。血行を促し、痛みを和らげ、消化器を丈夫にし、炎症を鎮め、利尿を促すなど、様々な薬理効果、抗菌効果が上げられます。

私は職業柄、よく声を使うので慢性的にのどの痛みや声の枯れがありましたが、アロマオイルを使用してから全くなくなり、また風邪もひかなくなりました。長い間花粉症で悩んでいた方にユーカリをすすめたところ、翌年からは全く出なくなり、あまりの変化に本人も最初はそれがアロマ効果だとは気がつかないほどでした。

 また精油には免疫力、自然治癒力を高める一方、習慣性はほとんど見られないということも注目です。ラベンダーには安眠効果が認められますが、改善されれば精油の使用量や使用頻度は減り、最終的には使わなくても熟睡できるようになります。 

《心への作用》 

 心への作用としては、気持ちをリラックスさせ、精神を安定させる、興奮を鎮め、心を穏やかにする、また反対に気分を高揚させ、気持ちを明るくする、集中力を高める、気分をポジティブにし、自信を持たせるなどの効果が上げられます。

 例えばローズマリーは集中力、記憶力を高める効果があるため、西欧では勉強できるようにと子供部屋には必ずおいておくといいます。

《肌、髪への作用》

 肌への作用としては、脂性肌には皮脂の分泌を抑制し、乾燥肌に潤いをもたせます。むくんだ肌を引き締め、殺菌や消毒、デオドラントなどの働きをします。

また、髪を丈夫にして、抜け毛を防ぐヘアケア効果も認められています。

ところで、これらの香り有効成分をもつアロマオイルの種類は、主なものだけでも100種類以上ありますが、アロマフィットネスでは、12種のアロマオイルにしぼっています。

ラベンダー、ローズマリー、イランイラン、ペパーミント、サイプレス、ジュニパー、ティーツリー、ユーカリ、グレープフルーツ、ベルガモット、サンダルウッド、シダーウッドです。数多くのアロマオイルの中から、12種を選んだのには理由があります。

1.基本は12種

 ここにあげた12種の精油を体と心と肌に対して使い分ければ、肥満、不定愁訴、ストレス、美容など、ほとんどのケースをカバーできます。アロマフィットネスにはこの12種類あれば十分役立ちます。

2.だれが使っても心身に害を及ぼさないもの

アロマオイルの中には作用が強すぎて炎症やアレルギー反応を起こすものもあるからです。

3.入手しやすいこと

いくら効果のあるアロマオイルでも、生産量がわずかで、手にはいりにくく、あまり高価なものは基本アロマオイルからはずしました。

4.覚えやすいこと

12種類くらいですと、それぞれのアロマオイルの効果、使い方、香りの特性などを比較的簡単にマスターできます。いくら心身の健康に良いといっても、あまり覚えることが多く、複雑ですと、それだけで嫌になってしまいます。

アロマフィットネスの基本はアロマの知識を追い求めることではなく、知識を実際の健康づくりに活かす知恵にすることだということを忘れないようにしましょう。

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